中東で戦闘拡大、原油価格(ブレント先物)は110ドル台に、日本行きフライトは一部再開

(イスラエル、米国、イラン、レバノン、アラブ首長国連邦、クウェート、日本、中東)

テルアビブ発

2026年03月09日

イスラエルと米国は2月28日からイランに対する共同作戦を実施し、イランの政治や軍部の中枢、防空網、ミサイル関連施設などへの攻撃を継続している。イスラエル国防軍(IDF)のエヤル・ザミール参謀総長は3月5日の声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、空軍は同日までに6,000発以上の弾薬を使用して2,500回の攻撃を実施し、イラン防空網の約8割を破壊、弾道ミサイル発射能力の6割以上を無力化したと説明した。また、IDF外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、レバノンのヒズボラが3月2日にロケット弾やドローンでイスラエル北部を攻撃したとして、IDFはレバノン方面にも攻撃を拡大しており、IDFは4日間で約700発の弾薬を投下して約600拠点を空爆した。

イラン側はイスラエルや湾岸諸国などに弾道ミサイルやドローンを断続的に発射している。テルアビブ大学付属国家安全保障研究所(INSS)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、3月8日午前9時(日本時間同日午後4時)時点で、イランから湾岸諸国への攻撃はミサイル614発、ドローン1,906機に達しており、国別ではアラブ首長国連邦(UAE)がドローン1,305機、ミサイル229発と最も多く、クウェートがドローン408機、ミサイル192発で続いている。

中東産原油の大動脈であるホルムズ海峡では、イラン・イスラム革命防衛隊による船舶への攻撃により通航が急減しており(2026年3月4日記事参照)、IMFの「PortWatch外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、3月4日のホルムズ海峡の通航隻数は、2019年の統計公表以降で最低の3隻だった。通航激減に戦争リスク保険料の急騰が重なり、原油価格(ブレント先物価格)は2月27日には1バレル72.48ドルだったが、3月9日(日本時間)には1バレル110ドル台を記録した。

中東の主要空港では限定運用を行っており(2026年3月4日記事参照)、在イスラエル日本大使館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ベングリオン国際空港外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは3月8日より便数・搭乗者数を制限した状態での限定運用を開始したという。UAEのドバイ国際空港外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは3月2日から限定運用を開始し(2026年3月3日記事参照)、エミレーツ航空外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますはドバイ発羽田行き(EK312便)を3月5日、ドバイ発成田行き(EK318便)を3月8日に再開した。

イスラエルの軍事衝突の関連情報は、ジェトロのイスラエルとハマスの衝突の特集イスラエル・米国とイランの衝突に関する中東情勢、各国の反応を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、米国、イラン、レバノン、アラブ首長国連邦、クウェート、日本、中東)

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