中東情勢悪化で空港閉鎖の一方、限定的な運航開始の発表も

(中東、米国、イスラエル、イラン、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、カタール、ヨルダン、オマーン、サウジアラビア)

調査部中東アフリカ課

2026年03月04日

イスラエル・米国とイランの攻撃の応酬において、228日以降、軍事施設のほか、港湾や民間施設への被害も出ている(2026年3月3日記事参照)。日本の外務省は中東情勢悪化につき、228日にアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、クウェート、カタール、ヨルダン、オマーンの全土、およびサウジアラビアの一部の地域の渡航安全レベルを「レベル2:不要不急の渡航は止(や)めてください」に引き上げた(2026年3月2日記事参照)。また、米国国務省は中東の危険レベルを引き上げ、一部の国の米国人に対して退避を呼びかけている。

日本時間の34日午前時点で、カタール、クウェート、バーレーンでは国際空港が閉鎖されている。これらの国からはサウジアラビアなどへ陸路もあるが、地域情勢悪化により利用には注意が必要だ。

なお、UAEでは、ドバイ発着の限定便の運航を開始するとの発表もある。ただ、エミレーツ航空外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますフライドバイ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなど航空会社の運航の確認が必要だ。一方、アブダビ発着については、エティハド航空やザーイド国際空港の情報を確認する必要がある。サウジアラビア、オマーン、ヨルダンに対する攻撃もあったが、同34日午前時点でフライトの一部は停止があるものの、空港の運営は行われている。

中東の主要空港の公式ウェブサイトは次のとおり。

対応は航空会社によっても異なるため、航空会社ウェブサイトも参照。中東の空港や航空会社はウェブサイトのほか、X(旧Twitter)などのSNSで情報発信する場合もあるが、公式SNSによる情報発信か留意も必要だ。

日本の外務省は33日、渡航者や在留者に対して、各国の渡航安全に関する最新情報を配信するサービス「たびレジ」への登録外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを呼びかけた。なお、日本の外務省は現地の邦人保護の目的で、緊急対応用の在外公館の連絡先(外務省「中東地域の在外公館の連絡先外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」、ただし、現地での邦人保護や退避を目的とした連絡のみ)を公開した。

日本にいる企業の危機管理担当者も、外務省の「たびレジ」の簡易登録などによって情報が入手可能だ(海外安全対策・危機管理担当者に向け、外務省ウェブサイトは「海外出張・ビジネス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」)。関連情報については外務省海外安全ホームページ「中東の海外安全情報一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」、中東情勢に関するジェトロのビジネス短信特集「イスラエル・米国とイランの衝突に関する中東情勢、各国の反応」も参照できる。

(注)本稿執筆時点ではウェブ接続が困難な状態。

(井澤壌士)

(中東、米国、イスラエル、イラン、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、カタール、ヨルダン、オマーン、サウジアラビア)

ビジネス短信 36c0caaac9a0e852