米ゼネラルモーターズ、自動運転車の公道走行試験を開始
(米国)
ニューヨーク発
2026年03月30日
米ゼネラルモーターズ(GM)は3月23日、カリフォルニア州およびミシガン州の高速道路において、次世代の自動運転技術の公道走行試験を開始したと発表
した。
今回の試験は、各車両に訓練を受けたテストドライバーが乗車し、必要に応じて手動操作に切り替えることを可能とする自動運転システム(ADS)レベル3が対象となった(注)。これまで34州で行ってきたデータ収集のための走行から一歩進み、実際の交通環境下で自動運転機能を作動させる監督付きの試験走行となる。
GMは2013年に設立した子会社のクルーズを通し、カリフォルニア州サンフランシスコなどで完全無人の配車サービス(ロボタクシー)を展開していたが、2023年の人身事故などを受け、同社への資金提供を停止した(2024年12月18日記事参照)。現在、GMは自社で開発したレベル2の先進運転支援システム(ADAS)「スーパークルーズ」
の発展形として、キャデラックのバッテリー式電気自動車(BEV)「エスカレードIQ」などに搭載する個人車両向けADSレベル3の開発に注力している。高速道路での運用を起点に技術の高度化を進め、2028年以降には市販車への導入を計画している。
自動運転車(AV)の走行に関して、州ごとに許可の状況が異なっている。米国道路安全保険協会(IIHS)によると、2026年3月時点で26州において、レベル3~5に該当するADS搭載車両の運行が認められている(2026年1月19日付地域・分析レポート参照)。そうした中、アルファベット傘下のウェイモがカリフォルニア州やテキサス州など複数州の一部都市でロボタクシーを展開しているほか、テスラもテキサス州オースティンの一部区域での運行を開始した。
また、2026年3月13日には大手ライドシェアのウーバー・テクノロジーズと現代自動車グループの合弁会社モーショナルがネバダ州ラスベガスで自動運転配車サービスを開始したばかりだ。アマゾン傘下のズークスも同市などでの運用開始を計画するなど、商用利用が拡大している(2026年3月19日記事参照)。連邦政府でも2025年4月にAVの実用化に向けた枠組み構想が発表され、車格基準値の見直しに着手している(2025年4月30日記事参照)。
(注)Society of Automotive Engineers(SAE)による自動化レベル
。レベル0~5の6段階に分かれる。レベル3では特定の条件下において、ドライバーはハンドルから手を離し、道路から視線を外すことが可能だが、緊急事態に備えて車両制御を引き継げるよう待機する必要がある。
(大原典子)
(米国)
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