米ウーバー、ラスベガスで自動運転配車サービスを開始

(米国)

ロサンゼルス発

2026年03月19日

米国大手ライドシェアのウーバー・テクノロジーズ(以下、ウーバー)と、現代自動車グループの合弁会社モーショナルは3月13日、ネバダ州ラスベガスで電気自動車(EV)「IONIQ5ロボタクシー」を活用した自動運転配車サービスを開始したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

ウーバーの従来の配車サービスに自動運転車両を追加するもので、当面はラスベガス・ストリップ(注)沿いの指定されたエリアで利用可能で、運行エリアは順次拡大される予定だ。指定エリアでウーバーのアプリから配車を依頼すると、追加料金なしで自動運転車両にマッチングされる可能性があり、利用者はその都度、自動運転車両に乗車するかどうかを選択する。利用者はアプリの設定から自動運転タクシーを選択しておくことで、自動運転タクシーの配車率を上げることもできるという。

自動運転の配車には当面、運転席にオペレーターが同乗するが、2026年内には完全無人運転サービスを開始する予定。

ウーバーとモーショナルは2022年に10年間の基本合意を締結し、自動運転車両の効果的な規模拡大と普及に向けたパートナーシップを開始している。先進的な自動運転技術と、数百万人の顧客を抱えるウーバーの広大なネットワークを組み合わせることで、自動運転の広範な普及、実現を目指している。

現代自動車グループはモーショナルとの提携で2023年11月21日、シンガポールにイノベーションセンターを設置。自動運転車両「IONIQ5ロボタクシー」の製造を開始した。2024年からの商業利用を目指して、米国連邦自動車安全基準(FMVSS)に準拠した、米自動車技術会(SAE)が定義する自動運転「レベル4」の自動運転車両としての認定手続きを進めていた。

米国では早いスピードで完全自動運転車両の実装、商業化が進んでいる。米国で自動運転配車サービスを展開するウェイモは2025年11月時点で2,500台の自動運転車両を配車しており、アリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州サンフランシスコおよびロサンゼルス、テキサス州オースティン、ジョージア州アトランタで利用が可能だ(2026年3月2日記事参照)。新たな地域としてネバダ州ラスベガス、カリフォルニア州サンディエゴなどで配車サービスの拡大を予定しており、これらを合わせると自動運転車両は3,500台に達するとの予想もある。また、東京では2025年から公道試験を開始しており、将来的な配車サービス展開を視野に入れている(2024年12月18日記事参照)。

アマゾン傘下の自動運転タクシー「ズークス」もウーバーと提携し、そのネットワークを活用すると発表している。ズークスは2026年夏からラスベガス、2027年からはロサンゼルスで配車サービスを展開する予定。EV(電気自動車)メーカーのテスラも同様に自動運転の配車サービスをオースティンで開始している。いずれもEVに自動運転を組み合わせる配車サービスで、新たなビジネスモデルの確立に向けて、その投入台数を着実に拡大していく傾向にある(2025年6月24日記事参照)。

(注)ラスベガス市街地にある約7キロメートルの大通りで、高級カジノホテルやショー劇場、レストランが集まり、世界有数の観光地として知られる。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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