陝西省、2025年のGRP成長率は5.1%、全国を上回る

(中国)

北京発

2026年02月09日

中国の陝西省統計局は1月22日、陝西省の2025年の実質域内総生産(GRP)成長率を5.1%と発表した。中国全体の2025年の実質GDP成長率(5.0%)を上回った(2026年1月20日記事参照)。産業別のGRPでは、第一次産業、第二次産業、第三次産業がそれぞれ前年比3.8%増、5.6%増、4.9%増となった。

主要経済指標をみると、2025年の投資(固定資産投資)は前年比2.8%減だった。工業投資は9.4%増で、投資全体の伸び率を12.2ポイント上回った。そのうち、製造業投資は13.3%増、工業技術改造投資は6.1%増だった。民生分野への投資は引き続き拡大し、電力と熱エネルギーの生産・供給業の投資は5.7%増、教育投資は4.7%増となった。民間投資は4.6%増と伸びを維持し、うち自動車製造業は21.1%増、情報伝送・ソフトウエア・情報技術サービス業は21.0%増、交通運輸・倉庫・郵便業は42.5%増だった。

消費(社会消費品小売総額)は前年比6.0%増となった。陝西省統計局は、消費財の買い替え促進措置(詳細は「中国の設備更新と消費財買い替え推進政策の最新動向」特集参照)の効果が顕著に表れたと評価した。通信機器類の小売額は40.9%増、新エネルギー自動車は30.6%増、家電・音響機器類は27.1%増となった。うち、エネルギー効率等級1級・2級(注)製品の小売額は57.3%増だった。

貿易総額は前年比18.5%増の5,379億7,500万元(約11兆8,355億円、1元=約22円)だった。輸出額は22.0%増の3,737億5,900万元、輸入額は11.2%増の1,642億1,600万元で、貿易黒字は2,095億4,300万元となった。うち機械電気製品の輸出は23.2%増で、輸出全体に占める割合は86.0%となった。ハイテク製品の輸出は24.5%増加し、そのうちコンピュータ・通信技術製品は38.6%増加した。輸出を牽引する「新三様(新御三家)」と呼ばれるバッテリー式電気自動車(BEV)、リチウムイオン電池、太陽電池の輸出額は30.4%増加し、うちリチウムイオン電池は前年の2.2倍、BEVは66.4%増だった(中国全体の2025年の貿易動向は2026年1月20日記事参照)。

陝西省統計局は、「2025年の陝西省経済は各種マクロ政策が持続的に効果を発揮し、安定した運営を維持し、新たな方向へ向かい良好な発展の勢いを示したが、外部の不確実で予測困難な要素が増加しており、経済発展は依然として多くの困難と課題に直面していることも認識すべきである」と指摘した。

(注)「エネルギー効率ラベル管理弁法」に基づく等級で、1~5級まであり、1級が最も効率が高い(2024年12月16日記事参照)。

(胡夢雲)

(中国)

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