中国、2025年の対米貿易は前年比約2割減も、貿易総額は過去最高
(中国、米国)
北京発
2026年01月20日
中国海関総署(中国税関)が1月14日に発表した統計によると、中国の2025年の貿易総額は前年比3.2%増の6兆3,548億ドル、うち輸出は5.5%増の3兆7,719億ドル、輸入は横ばい(0.0%)の2兆5,829億ドルとなった。人民元建てでは、貿易総額が前年比3.8%増の45兆4,687億元(約1,000兆3,114億円、1元=約22円)となった。ドル建て、人民元建てともに過去最高を更新した。うち輸出は6.1%増の26兆9,892億元、輸入は0.5%増の18兆4,795億元だった。
主要な貿易相手国・地域別にドルベースで見ると(添付資料表参照)、輸出額では、1位のASEAN(13.4%増)、2位のEU(8.4%増)、4位の香港(15.5%増)、5位の日本(3.5%増)はいずれも増加した。他方、3位の米国が関税引き上げなどの影響もあり、20.0%減の2桁減となったほか、6位の韓国が1.1%減となった。輸入額では、1位のASEAN、2位のEUはそれぞれ1.6%減、0.4%減となったほか、6位の米国が14.6%減の2桁減となった。一方、3位の台湾(6.0%増)、4位の韓国(3.1%増)、5位の日本(5.5%増)はいずれも増加した(注1)。
主要品目別では、輸出は肥料が57.9%増と大きく伸びたほか、食糧が27.3%増、集積回路が26.8%増、船舶が26.7%増、自動車が21.4%増と堅調に推移した。また、レアアースが4.6%増、汎用機械が6.1%増となった。他方、鞄および類似容器、玩具、照明器具およびその部品、靴類が2桁減となった。輸入では、航空機(注2)が53.4%増と好調だったほか、銅鉱砂およびその精鉱や天然ゴムおよび合成ゴム(ラテックスを含む)がどちらも23.3%増と、2割以上の増加となった。また、自動データ処理機器およびその部品が18.2%増、レアアースが15.6%増、集積回路が10.1%増となった。一方、自動車(シャシーを含む)が39.7%減、石炭および褐炭が30.6%減、自動車部品が21.4%減と、2割以上の減少となった。
海関総署は同日の記者会見で、中国の貿易は複雑で変化の激しい国際環境にもかかわらず、人民元建ての貿易総額が前年比3.8%増となり、9年連続で増加を維持し、WTO加盟以来で最も長い期間にわたる連続成長であると述べた。また、貿易増加の要因として、貿易安定化政策による役割の発揮、超大規模市場としての潜在的な輸入需要の喚起、完備された産業チェーン・サプライチェーンシステムでグローバル市場のニーズに対応したことによるものと解説した。
(注1)中国税関の統計によると、2025年の対米貿易額は4兆100億元で、中国の貿易総額の8.8%を占めた。他方、米国の統計によると、2025年1~10月の対中貿易額は3,736億ドルで、米国の貿易総額の7.8%を占めた。
(注2)空虚重量(Operational Empty Weight)が2トンを超える航空機を指す。
(蔣春霞)
(中国、米国)
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