中国、2025年の実質GDP成長率は5.0%、政府目標は達成も投資が前年比減少
(中国)
北京発
2026年01月20日
中国国家統計局は1月19日、2025年の実質GDP成長率が5.0%だったと発表した。前年と同水準の成長率となり、政府目標としていた5.0%前後を達成した。なお、2025年第4四半期(10~12月)の成長率は前年同期比4.5%となり、第3四半期(7~9月)から0.3ポイント減速した。
通年の主要経済統計(添付資料表参照)をみると、消費(社会消費品小売総額)は前年比3.7%増(2024年は3.5%増)となった。内訳をみると、商品小売額は3.8%増、飲食業収入は3.2%増となった。商品小売額(注1)を個別にみると、買い替え補助金政策(特集「中国の設備更新と消費財買い替え推進政策の最新動向」参照、注2)の影響も一部あり、通信機器(20.9%増)、文具・事務用品(17.3%増)、スポーツ・レジャー用品類(15.7%増)が前年比で増加した。
投資(固定資産投資)(注3)は、前年比3.8%減(2024年は3.1%増)となり、減少に転じた。内訳をみると、インフラ投資(注4)は2.2%減、製造業投資は0.6%増となった。低迷が続いている不動産開発投資は17.2%減となり、新築不動産販売面積は8.7%減、販売金額は12.6%減だった。産業別の投資をみると、第1次産業と第2次産業がそれぞれ2.3%増、2.5%増だったのに対して、第3次産業が7.4%減と前年からさらに減少した。
このほか、消費者物価上昇率は前年比横ばいとなったほか、雇用指標である全国都市部調査失業率(通年の平均値)は、前年から0.1ポイント上昇して5.2%となった。また、実質可処分所得の前年比伸び率は5.0%と、実質GDP成長率と同水準となった。
なお、2025年末の人口は14億489万人で、前年末から339万人減少した。出生数は792万人で前年から162万人減少した。
国家統計局は記者会見で、2025年の中国経済は圧力の中でも前進を続け、主要な想定目標は全て達成され、「第14次5カ年規画」(2021~2025年)の任務は達成されたと結論づけた。また、外部環境の変化の中でも、積極的なマクロ政策を実施することによって、GDPは初めて140兆元(約3,080兆円、1元=約22円)の大台に乗り、実質GDP成長率は前年比5.0%を達成したと述べた。
(注1)年間売上高2,000万元以上の卸売企業、500万元以上の小売企業、200万元以上の宿泊・飲食業企業が対象。
(注2)中国国家発展改革委員会は2025年12月に、2026年の自動車・家電などの買い替え補助金政策を発表している(2026年1月6日記事参照)。
(注3)農家による投資は含まない。
(注4)電力、熱、ガス、水の生産・供給は含まない。
(西島和希)
(中国)
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