タイFTA戦略、EUや米国を優先、中東や中南米も視野に

(タイ、スリランカ、米国、カナダ、中南米、ペルー、EU、中東、アフリカ、ブータン、メルコスール、太平洋同盟、EFTA、湾岸協力会議(GCC))

バンコク発

2026年01月06日

タイ商務省貿易交渉局(DTN)のチョティマ・イアムサワスディクン局長は2025年12月20日、FTA戦略の最新状況を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

交渉が妥結済みのFTAについては、スリランカ、欧州自由貿易連合(EFTA)、ブータンとのFTAに署名しており、2026年の発効を目指す。EFTAは、これまでに5回の公聴会が開催され、FTAのメリットについておおむね国内の同意が得られたとしている。これら3つのFTAが発効すればタイが締結するFTAの数は17に達する。

交渉中のFTAでは、EUおよび韓国との2国間交渉、ならびにASEANワイドでのカナダとの協議を継続する。中でもタイ・EU自由貿易協定(FTA)を最優先に挙げた。これまでに7回の交渉会合が開催され、全24章のうち8章で妥結に至った。第8回会合は2026年2月2~6日に開催され、2026年の交渉妥結を目指すとしている。

米国のドナルド・トランプ政権との相互貿易協定(ART)の締結に向けては、双方が受け入れ可能な成果を重視しているとして、慎重な方法で協議の準備に尽力していると述べた。タイ政府は2025年10月にARTの枠組み合意に至ったが、相互関税の除外品目や迂回貿易に関するルールなどが明確に示されていない(2025年11月7日記事参照)。

他の優先事項として、ASEANインド物品貿易協定(AITIGA)の改定とタイ・ペルーFTA(実質合意済み、2026年1月6日記事参照)のほか、ASEANデジタル経済枠組み協定(DEFA)の2026年交渉妥結を目指す(2025年10月29日記事参照)。さらに、新たなFTAパートナー候補として、湾岸協力会議(GCC)や南部アフリカ関税同盟(SACU)、太平洋同盟、メルコスールを明示し、FTAを検討するための調査を実施していると報告した。

タイ商務省外国貿易局(DFT)によると、2025年1~10月までのFTAパートナー18カ国との貿易額は3,372億ドルで、タイの対世界貿易総額5,688億ドルの59.3%を占めた。FTAパートナーとの主要輸出品にはコンピュータ・同部品、集積回路(IC)、ゴム製品などが多く、主要輸入品には電気機器・同部品、機械・同部品、鉄鋼・同製品などが含まれる(いずれも宝石・宝飾品を除く)。

(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、スリランカ、米国、カナダ、中南米、ペルー、EU、中東、アフリカ、ブータン、メルコスール、太平洋同盟、EFTA、湾岸協力会議(GCC))

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