2025年のFCV生産・販売は増加に転じる一方、保有台数では目標とのギャップが残る

(中国)

武漢発

2026年01月22日

中国自動車工業協会(CAAM)は1月14日、2025年の自動車生産・販売状況を発表した(2026年1月16日記事参照)。新エネルギー車(NEV)の販売台数は前年比28.2%増の1,649万台となり、新車販売台数に占めるNEVの割合は47.9%となった。NEVのうち、バッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は37.6%増の1,062万2,000台、プラグインハイブリッド車(PHEV)は14.0%増の586万1,000台と増加した。燃料電池車(FCV)は52.9%増の8,000台で、2年ぶりに前年比で増加となった(添付資料表参照)。

FCVについては、2022年3月23日に中国国家発展改革委員会が発表した「水素エネルギー産業発展中長期規画(2021~2035年)」において、2025年までの目標としてFCVの保有台数を5万台とすることが掲げられていた(2022年3月29日記事参照)。しかし、2025年までの累計販売台数は2万9,264台にとどまった。

FCVに関する今後の目標としては、2025年10月22日に中国自動車エンジニアリング協会が発表した「省エネルギー・新エネルギー車技術ロードマップ3.0」において、FCVの保有台数を2030年に50万台以上、2035年に100万台以上、2040年に400万台以上とする目標が掲げられた(2025年11月18日記事参照)。

CAAMは2025年12月23日、安徽省合肥市で中国水素燃料電池自動車産業化発展戦略検討会を開催し、「中国水素燃料電池自動車産業化発展報告(2025)」を発表した。報告によると、水素産業におけるコア部品の国産化率は2025年に70%を超え、FCV保有台数も世界一だが、コストの高さ、コア材料の耐久性不足、水素ステーションの分布の不均衡などが重要課題として指摘された。

このほか、検討会に参加した各社からの報告によれば、2025年半ばまでに、全国の水素供給能力は1日当たり約327万トンに達し、都市部における水素の平均末端価格は1キログラム当たり約26.7元(約587円、1元=約22円)となっている。また、水素製造コストは1キログラム当たり27.7元と、前年同時期の30.2元から低下へしたとされた(「新能源網」1月4日付)。

(高橋大輔)

(中国)

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