IMF、ロシアの2026年の経済見通しを下方修正
(ロシア)
調査部欧州課
2026年01月29日
IMFは1月19日、世界経済見通しを発表した(2026年1月21日記事参照)。ロシアの実質GDP成長率について、2025年は0.6%、2026年は0.8%、2027年は1.0%と予測した。前回見通し(2025年10月20日記事参照)と比較して、2025年は据え置き、2026年は1.0%から0.2ポイントの下方修正となった。
IMFの2026年の見通しは、ロシアの経済発展省の予測を下回っている。経済発展省は、2025年9月のマクロ経済予測で、2025年の実質GDP成長率を1.0%、2026年を1.3%とした。ロシア中央銀行は2025年10月27日に発表した「金融政策ガイドライン2026~2028年」の中で、2025年の成長率を0.5~1.0%とし、2026年は金融引き締め政策の影響で消費・投資需要が穏やかに推移し、成長率は0.5~1.5%との見通しを示した。2027年は1.5~2.5%に到達し、その後も同じペースで拡大が続くと見込む。
世界銀行は1月13日に発表した世界経済見通し(2026年1月19日記事参照)で、2025年のロシアの実質GDP成長率を0.9%、2026年は0.8%、2027年は1.0%と見通した。その理由として、2025年は金融引き締め政策により、家計・企業の借入が想定を下回ったことを挙げた。2026~2027年は厳しい金融環境に加え財政支出の縮小が続くことで民間消費と投資の伸びが鈍化し、成長は緩やかになる見込み。原油価格の低下とOPECプラスの生産枠制約により原油生産が抑制される影響で経常黒字は小幅にとどまる。輸出収入の減少を背景に財政赤字は高止まりが続くと見ている。
(小野塚信)
(ロシア)
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