中銀が政策金利20.5%に利下げ、燃料価格引き上げもインフレが改善

(エジプト)

カイロ発

2026年01月06日

エジプト中央銀行(CBE)は2025年12月25日、政策金利を1.0ポイント引き下げて20.5%とすると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2025年4月に4年5カ月ぶりの利下げを行って以来(2025年4月30日記事参照)、5月、8月、10月と利下げが続き、今回までで計7.25ポイントの引き下げとなった。

CBEはインフレ改善が利下げの理由だと説明する。10月の燃料価格引き上げ(2025年10月22日記事参照)にもかかわらず、11月の物価上昇率は前年同月比12.3%にとどまり、特に食品の上昇率は0.7%と、過去4年で最低水準を記録したことが自信になった。2025年の平均インフレ率は14.0%程度で、前年の28.3%から大幅に低下すると予測されている。また、2026年もインフレ率の低下は継続し、同年第4四半期にはCBEが目標とする7%(前後2ポイント)に収束するとの見通しを示した。

IMFは80億ドルの拡大信用供与措置(Extended Fund Facility、EFF)に基づく経済動向第5・6回レビューでエジプト政府と事務レベル合意に達したと発表した(2025年12月25日記事参照)。この中でIMFは、エジプトのインフレは金融引き締め、外貨流動性の改善、通貨切り下げ(2024年3月12日記事参照)の影響の収束により、インフレ率は下降トレンドにあると分析した。一方で、金融緩和のペースは経済指標に応じて調整されるべきであり、インフレ抑制に向けた政策の継続が重要だと指摘した。

(塩川裕子)

(エジプト)

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