第3四半期のGDP成長率、前年同期比5.0％に

サウジアラビア総合統計庁（GASTAT）は10月30日、2025年第3四半期（7～9月）の実質GDP成長率（速報値）を発表した。前年同期比で5.0％と、プラス成長を記録した。産業別成長率では、石油部門が最も高く8.2％、次いで非石油部門4.5％、政府サービス部門1.8％と、いずれもプラス成長になった。

一方、前期（2025年第2四半期）比の成長率（季節調整値）は1.4％となった。産業別の成長率をみると、石油部門が3.1％、非石油部門、政府サービス部門はそれぞれ0.6％、0.7％だった。

IMFは10月14日に発表した「世界経済見通し」で、サウジアラビアの2025年の成長率予測を4.0％とし、同年4月予測から1ポイント上方修正した。これには、2025年9月末にOPECプラスが当初の予定から1年前倒しで原油の自主的減産を終了したことに伴う石油生産の増加が大きく影響している（2025年10月8日記事参照）。

（平田若菜）