2025年ラゴス国際見本市が開催、ジャパンパビリオンで初めて「Super Japan」を併催
(ナイジェリア)
ラゴス発
2025年11月28日
2025年で39回目を迎えたラゴス国際見本市は11月7日から始まり、11月16日に10日間の会期で閉会した。主催者のラゴス商工会議所(LCCI)によれば、全体で1,066の出展があり、日本や中国、インドネシアのほか西アフリカ諸国共同体(ECOWAS)加盟国(注1)など19カ国が参加し、来場者数は33万8,348人だった。16日の閉会式において、ガブリエル・イダホサLCCI会頭は関係者に対し、見本市の成功に対して感謝の意を表した。併せて、多くの商談や契約が生まれたことや会期中の治安を評価する一方で、投資家や海外企業は日常の治安状況も評価することから、一層の治安強化の必要性を訴えた。
ジェトロが運営するジャパンパビリオンは、今回で10回目の出展となり、39社が出品した(10月23日ジェトロの「お知らせ・記者発表」参照)。同パビリオンへの来場者数は4万9,556人で、前回の3万2,000人の約5割増となった(2024年11月8日記事参照)。ジャパンパビリオンに2年連続で出展したTOPPAN Africaの金内大介ディレクターは、「現地企業の日本技術への関心の高さが感じられ、コスト以上に品質や技術に対する意識が高まっていると感じた」という。
TOPPAN Africaブース、正面が金内氏(ジェトロ撮影)
10日間の会期中には、ジェトロが主催・派遣したポップカルチャー現地視察体感ミッションのイベント「Super Japan in Lagos」(注2)が併催された。開催された14日、15日の2日間で2万8,000人の来場者を数え、ポップカルチャーへの関心がジャパンパビリオンの来場者数の伸びを後押しした。
同イベントでは、日本のTVゲーム大会、コスプレイベント、ミッションに参加した日本アイドルのコンサートなどが開催され、多数の来場者を集め、ナイジェリアの人たちの日本のポップカルチャー熱の一端が垣間見えた。ミッションに参加したバンダイナムコホールディングスの中澤洋介氏は、「コミュニティに共通で盛り上がれるコンテンツを提供し、アフリカのファンたちの表現やコミュニケーション欲求と相交われれば、大きな波が作れる可能性があるのではないか」と述べた。
次回のラゴス国際見本市は、2026年11月6日から15日までの10日間の会期で開催が予定されている。
ジャパンパビリオン外観(左)、ジャパンパビリオン会場内(右)(ともにジェトロ撮影)
会場内でのコンサート(左)、ナイジェリアとガーナのアニメ作品発表会(右)(ともにジェトロ撮影)
(注1)2025年はECOWAS創設50周年を記念して、ECOWASがLCCIとパートナーを締結した(2025年7月1日記事参照)。
(注2)ポップカルチャーを軸としたPRイベントやミッション参加企業による体験型イベントを通じて、日本製品の魅力を体感する場を作り、運営した(10月23日付ジェトロの「お知らせ・記者発表」参照)。
(奥貴史)
(ナイジェリア)
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