日商会頭経済ミッションがチェコ訪問、チェコ政府が「チェコ・日本投資拡大セミナー」開催

(チェコ、日本)

プラハ発

2025年11月12日

チェコ産業貿易省とチェコインベストは1031日、プラハ市内で「チェコ・日本投資拡大セミナー」を開催した。日本からチェコへの投資拡大や日・チェコ企業の協業連携促進を目的に、両国の政府や企業の関係者約80人が出席した。同セミナーは、日本商工会議所(日商)が1026日~112日にドイツとポーランド、チェコの3カ国に派遣した日商会頭経済ミッションに合わせて開催され、日本企業や関係機関を中心に計12社・団体が参加した(ドイツ:2025年11月12日記事、ポーランド:2025年11月12日記事参照)。

セミナー冒頭、チェコのルカーシュ・ブルチェック産業貿易相や同経済ミッションを率いる小林健・日商会頭らがスピーチを行った。ブルチェック産業貿易相は、日本は対チェコ外国投資の規模で上位に位置し、日本はアジアにおける戦略的パートナーと述べるとともに、両国間での対話継続の重要性を強調した。小林会頭は、ものづくりを経済の基盤に置く両国の共通点に加え、地理的優位性や整備された物流インフラ、質の高い労働力などを背景や理由とする日本企業のチェコ進出に言及するとともに、企業間連携やさらなるビジネス協業拡大への期待を表明した。

小林会頭とチェコ商工会議所のラデック・ヤクプスキー副会頭はその後、ブルチェック産業貿易相と長岡寛介・駐チェコ日本大使の立ち会いの下で、両会議所の協力に関する覚書に署名した。

写真 セミナーの様子(日本商工会議所提供)

セミナーの様子(日本商工会議所提供)

続いて、チェコインベストや会計事務所などの専門家が同国での外資系企業の研究開発(RD)活動の状況や投資インセンティブ、人材採用などについてプレゼンを行った。

セミナーと同時並行で開催された経済対話では、日商会頭経済ミッションメンバーとチェコ政府・企業関係者との間で、エネルギー、観光、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のフォローアップ、自動車、農業をテーマに意見交換を行った。

(宮川嵩浩)

(チェコ、日本)

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