日本のハラール製品の認知度アンケートを実施、マレーシアでの可能性探る
(マレーシア)
クアラルンプール発
2025年10月17日
ジェトロは、2025年9月17~20日に開催された第21回マレーシア国際ハラールショーケース(2025年9月26日記事参照)において、日本のハラール製品の認知度を探るため、対面でのアンケート調査を実施した。ジャパンパビリオンへの来場者210人から回答を得た。
日本のハラール製品購入に高い関心
アンケートの結果、回答者の96.7%が定期的にハラール認証商品を購入していると分かり、そのうち日本のハラール製品を購入したことがあるとの回答割合は52.3%と半数以上にのぼった(添付資料参照)。購入したことがある商品として、食品(餅、緑茶、すし、たこ焼き、和牛、せんべいなど)や化粧品が挙げられた。日本のハラール製品へのイメージとして、「高品質」や「安全で信頼できる」などの好意的な回答が多く、「今後、日本のハラール製品の購入に興味がある」との回答は96.7%にのぼった。
認証のほか、現地ニーズに合わせた開発や販促を
ハラール製品を購入する際に、ハラール認証ロゴをいつも確認すると回答した割合は82.8%と高かった。マレーシアのハラール市場への展開には、認証の取得が重要な要素になりそうだ。回答者からは、「ハラール対応の日本製品の品ぞろえを充実させてほしい」や「日本の優れたメーカーがハラール製品を製造すれば話題になる」などの声も聞かれた。
また、ハラール認証取得の有無やSNSでの情報発信が購買に影響するとの声も多く寄せられた。具体的な要望として、「現地の嗜好(しこう)に合った味やパッケージが欲しい」や「商品のポップ(POP)に特徴やおすすめが記載されていると選びやすい」といった意見も多く、現地に合わせた商品開発や視認性の高いPOP戦略を立てることが有効とみられる。
(前田知秀、トゥンク・アニサ・ナジュワ)
(マレーシア)
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