セネガル、2024年民間投資が5兆4,480億CFAフラン、10月に投資フォーラム開催
(セネガル)
アビジャン発
2025年10月06日
セネガルの投資促進・公共事業公社(APIX)のバカリ・セガ・バチェリ総裁によると、2024年の同国への民間投資額は5兆4,480億CFAフラン(約1兆4,165億円、1CFAフラン=約0.26円)だった(2025年9月24日付セネガル通信社)。バチェリ総裁は、バシル・ジョマイ・ジャファール・ファイ大統領やウスマン・ソンコ首相の中国(2025年7月14日記事参照)、日本(2025年8月28日記事参照)、アラブ首長国連邦(UAE)(2025年9月25日記事参照)などへの海外訪問が投資誘致につながっているとし、成果の一部は、2025年10月7~8日に開催される「セネガル投資フォーラム(Invest in Senegal Forum)」で発表予定と述べた。
セネガル投資フォーラムは、国際的な投資家、投資ファンド、民間セクターを集めたフォーラムで、第2回となる2025年は、中国企業約100社、英国企業50社、ドイツ企業44社なども参加予定だ。9月30日に行われた記者会見において、APIXのハビバトゥ・エマニュエル・ティアム投資促進担当局長は、2023年の第1回フォーラムでの投資コミットメント額が約6兆3,000億CFAフランだったのに対し、今回は目標とする10兆CFAフランを超えることを期待しているとした。また、同局長は、2025年9月の新投資法採択などの改革により、国内の民間セクターによる投資にも大きな期待を寄せていると述べた。
セネガル国会は9月19日、新投資法を採択している。APIXのプレスリリースによると、新投資法には、窓口の一元化による手続きの簡素化とデジタル化、10営業日以内の申請処理、税制優遇措置などが含まれ、新たに戦略的投資や社会的責任投資のスキームが追加された。また、資本移転、通貨兌換(だかん)性、原材料へのアクセス、紛争の回避と解決のためのメカニズムなどの保証も強化した。バチェリ総裁は、新投資法は「包括的な精神に基づき、官民すべての利害関係者と協議し、法的枠組みの近代化と競争力強化を目的として設計された」と述べた。
なお、南アフリカ共和国の大手銀行RMBホールディングスが2024年8月に発表した「Where to Invest in Africa 2024」において、セネガルはアフリカの投資先として、セーシェル、モーリシャス、エジプト、南ア、モロッコ、ガーナ、チュニジアに次いで8位に位置付けられた。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(セネガル)
ビジネス短信 53818c64e661a0e4