エジプト政府、大塚製薬など9つの投資案件にゴールデンライセンスを新規発行

エジプト内閣府は1月1日、新たに9つの投資プロジェクトに対するゴールデンライセンスの発行を発表した。ゴールデンライセンスはエジプト政府の投資優遇政策の1つで、エジプトの国家戦略に沿った投資プロジェクトに対して発行され、政府が集中的に許認可取得などの投資手続きを支援する（2022年11月4日記事参照）。

今回、ゴールデンライセンスが発行されたプロジェクトの1つが、大塚製薬のエジプト子会社であるアラブ大塚ニュートラシューティカルズ（AON）の工場建設だ。エジプト政府によれば、工場はカイロの北東に位置するテンス・オブ・ラマダン市に建設され、国内および海外市場向けの製品が製造される。現地生産によって、日本の経験や技術がエジプトに移転することが現地政府の期待だ。

AONのほかには、物流拠点整備、風力発電、太陽光発電などのインフラ事業や、農業開発、肥料生産、食品加工などの食料安全保障にかかわる事業といった、政府の掲げる重要分野のプロジェクトに対してゴールデンライセンスが発行された（添付資料表参照）。

（塩川裕子）