韓国銀行、10会合連続で基準金利を3.50％に据え置き

韓国銀行（中央銀行）は4月12日、金融通貨委員会を開催し、基準金利を現行の水準（3.50％）に据え置くと発表した（2024年2月28日記事参照）。基準金利が3.50％で据え置かれるのは2023年2月以降、10会合連続。同行は、基準金利を据え置いた理由などについて、次のように説明している。

• 農産品や石油類を除いたコア物価の上昇率は今後とも鈍化傾向が続くと予想されるものの、地政学的リスク、国際原油価格、農産物価格などの不確実性が高いため、物価上昇率（注）が目標水準（2.0％）で安定すると確信するには時期尚早だ。
• インフレ鈍化の流れ、家計負債の増加、主要国の通貨政策、地政学的リスクなどを綿密にチェックしていく必要がある。

（注）2024年3月の消費者物価指数は前年同月比3.1％上昇（2024年4月3日記事参照）。

（花輪夏海）