中国、2023年の酒類輸入額は前年比3.4%増の46億7,000万ドル

(中国)

上海発

2024年02月05日

中国食品土畜輸出入商会酒類輸出入商分科会は1月26日、WeChat公式アカウントで2023年の酒類の輸出入の状況を公表した。発表によると、2023年の酒類の輸入額は前年比3.4%増の約46億7,000万ドルとなった。ブランデーやウイスキーが含まれる蒸留酒の輸入額は約22%増の約28億ドルとなった一方、ワインやビールの輸入額はそれぞれ19.14%減の約11億6,000万ドル、10.71%減の5億8,000万ドルとなった。

酒類輸入額の約6割を占める蒸留酒では、ブランデーとウイスキーがその約8割を占め、ブランデーが前年比23.6%増の約17億5,000万ドル、ウイスキーが4.74%増の5億8,000万ドルとなった。このほか、リキュール類も1.32%増の8,200万ドルとなった。また、蒸留酒の海外からの輸入では、フランス、英国、日本からの輸入が上位だった。一方、中国からの輸出も、38.51%増の17億9,000万ドルとなり増加した。特に、白酒などの蒸留酒とビールが輸出額の約9割を占めた。

ジェトロは、日本酒の普及を目的とした中華料理とのペアリングイベントやプロモーションイベント、食品の展示会へのジャパンパビリオンの出展などを実施し、中国向けの酒類の輸出を促進している(2024年1月29日2023年12月25日2023年11月20日2023年9月8日記事参照)。中国での日本産商品の知名度向上や、輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施する予定だ。

(神野可奈子)

(中国)

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