「SIAL Shenzhen 2023」が開催、ジャパンパビリオンに24社が参加

(中国)

上海発

2023年09月08日

ジェトロは、8月28~30日に深セン会展中心で開催された中国華南地域最大級の総合食品見本市「SIAL Shenzhen 2023」にジャパンパビリオンを設置した。同見本市でのジャパンパビリオンの設置は初めて。

主催者の報告によると、今回の展示面積は6万平方メートル、出品社数は世界33カ国・地域から1,500社に上り、6万種類以上の商品が展示された。来場したバイヤーは約6万7,000人に上った。

東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水放出後に開催された展示会だが、今回のジャパンパビリオンには菓子、調味料、アルコール、日本産米、飲料、麺などを扱う24社が出展し、計400種類以上の日本産食品を来場者向けにPRした。また、そのうちの11社は見本市の会期中、広東省の主要な輸入業者とのマッチング商談会に参加し、菓子、調味料、アルコールなどの説明や商談を行った。

出展企業からは、「ALPS処理水放出の影響を心配している」との声がある一方で、「予想より来場者は多かった。特に味噌に興味を持つ人が多いため、非常にありがたかった」「団体購入(グループ販売)、ネット販売、オフライン向けのOEM(注)との商談を行うことができた」「今回の展示会に参加したバイヤーや一般消費者からの意見が聞けたので、有益な機会となった」といった声が聞かれた。

ジェトロは、中国での日本産商品の知名度向上や、輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施する予定だ。

写真 「SIAL Shenzhen 2023」に設置されたジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

「SIAL Shenzhen 2023」に設置されたジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 「SIAL Shenzhen 2023」に設置されたジャパンパビリオンでの商談の様子(ジェトロ撮影)

「SIAL Shenzhen 2023」に設置されたジャパンパビリオンでの商談の様子(ジェトロ撮影)

写真 「SIAL Shenzhen 2023」におけるマッチング商談会の様子(ジェトロ撮影)

「SIAL Shenzhen 2023」におけるマッチング商談会の様子(ジェトロ撮影)

(注)「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」を略した言葉で、他社ブランドの製品を製造すること、あるいはその企業を指す。

(王志燕)

(中国)

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