中国、アフリカ6カ国からの輸入品目の98%に12月25日からゼロ関税を適用

(中国、アンゴラ、ガンビア、コンゴ民主共和国、マダガスカル、マリ、モーリタニア)

北京発

2023年12月08日

中国の国務院関税税則委員会は12月6日に税委会公告2023年第8号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、アンゴラ、ガンビア、コンゴ民主共和国、マダガスカル、マリ、モーリタニアの後発開発途上国(LDC)6カ国の原産品のうち98%の品目の輸入品に対して、12月25日からゼロ関税を適用するとした。

適用対象となる98%の品目は、「中華人民共和国輸出入税則(2023年版)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(税委会公告2022年第12号)の特恵税率の欄で「受益国LD」と表示されている8,420品目と、「受益国1LD1」と表示されている193品目、「受益国2LD2」と表示されている191品目の計8,804品目となる。

習近平国家主席は、2021年11月29日の中国・アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会合(2021年12月7日記事参照)の開幕式の基調演説で、中国と国交を結んでいるLDCの産品の対中輸出に対するゼロ関税の適用範囲を拡大する旨を表明していた。2021年12月13日には国務院関税税則委員会が税委会公告[2021]8号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、LDCの産品のうち98%の税目についてゼロ関税を適用するとしていたが、具体的な適用対象国と実施時期については、各国との公文交換の進捗に基づいて別途公布するとしていた。その後、2022年12月1日よりアフリカ9カ国(注1)からの輸入について、2023年3月1日よりアフリカ3カ国(注2)からの輸入について、それぞれ98%の品目にゼロ関税を適用していた(2022年12月13日記事2023年2月21日記事参照)。

国務院関税税則委員会弁公室は、今回の措置が中国・アフリカ友好協力の精神の実践とハイレベルな中国アフリカ運命共同体の共同構築に寄与すると説明した。また、今後も各国との公文交換の進捗に基づき、中国と国交を結んでいる全てのLDCの産品の98%品目にゼロ関税を段階的に適用していくと表明している。

(注1)ベナン、ブルキナファソ、ギニアビサウ、レソト、マラウイ、サントメプリンシペ、タンザニア、ウガンダ、ザンビアの9カ国。

(注2)エチオピア、ニジェール、ブルンジの3カ国。

(趙薇)

(中国、アンゴラ、ガンビア、コンゴ民主共和国、マダガスカル、マリ、モーリタニア)

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