食品見本市来場者の66％、ALPS処理水の放出を「知らない」と回答

メキシコ市で8月30日～9月1日、国際食品見本市「アバストゥル2023」が開催された。第38回を重ねる歴史ある食品見本市で、食品・飲料のほか、調理機器・器具、食器、飲食店向けアメニティー、ホテル向け用品などの企業が約450社出展した。ジェトロは、2023年3月にメキシコへの輸入が解禁された日本産精米（2023年3月17日記事参照）と、ジェトロが運営するBtoBオンラインカタログ「Japan Street」の広報のため、ブースを構えた。

そこでジェトロは、8月24日に海洋放出が開始された東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水に関する意識調査を実施し、レストランや卸売業者、学生、ホテル、輸入業者、小売業者、メディア、政府関係者などの合計306人から回答を得た（添付資料表参照）。全体の66.3％が処理水放出のことを「知らない」、11.1％が「知っているが、気にしていない」、22.6％が「知っており、気にしている」と回答した。気にしているとした回答が最も高かったのはレストラン関係者（9.5％）で、卸売業者（6.5％）が続いた。

（志賀大祐）