米カンザス州商務省、投資誘致ツアーを開催

(米国、日本)

シカゴ発

2023年07月12日

米国カンザス州商務省は6月28~29日、グレーター・ウィチタ・パートナーシップ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますチームカンザス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとの共催で、州外からカンザス州への投資誘致を目的に、同州ウィチタで中西部のコンサルタントや支援機関を対象とした「アド・アストラ・ツアー」を開催した。

グレートプレーンズ(大平原)に位置する同州は、土地の多くが平坦で、農業や牧畜業が歴史的に盛んな一方、近年では先端産業や半導体、食品製造、ライフサイエンス、動物衛生、再生可能エネルギーなど、さまざまな業界の設備投資を呼び込んでいるという。また、主催者の説明によると、同州は、高等教育システムとそれにより確立された質の高い人材によって世界規模の研究施設や研究リソースに直接アクセスできるため、あらゆる規模の幅広い企業のビジネス機会を促す人材、計画、政策を有しているという。

同州には、パナソニック、メルク、アーバンアウトフィッターズ、クボタ、ベル、テキストロン、ヒルマーチーズなどが投資している(2022年7月14日記事2022年10月19日記事参照)。

ツアーでは、世界の航空機産業の中心(注1)のウィチタで、スマートファクトリー、航空機の製造現場、国立航空研究所(NIAR)などの見学が実施されたほか、各地域の経済促進担当者などからカンザス州の投資環境を学ぶ機会が与えられた(注2)。

(注1)カンザス州商務省によると、世界中で現在保有・使用されている一般的な航空機のうち、70%はカンザス州で製造されている。

(注2)ジェトロは、米国進出・米国拠点の拡大を検討している企業に対して、立地選定を支援するサービスを提供している。詳細はジェトロのサービスのページを参照

(原悠介)

(米国、日本)

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