トカエフ大統領が習国家主席と会談、一帯一路構想を支持

(カザフスタン、中国)

タシケント発

2023年05月23日

中国陝西省西安市で5月18~19日、中国・中央アジアサミットが開催された(2023年5月23日記事参照)。サミットに先立つ17日、カシムジョマルト・トカエフ大統領は習近平国家主席と2国間会談に臨んだ(大統領府ウェブサイト5月17日)。

習国家主席は、中国とカザフスタンは信頼できるパートナーで、歴史的な友好関係を発展させ、相互支援と戦略的連携を密にし、互恵協力を深め、世代を超えた友情に基づく「運命共同体」の構築を推進すべきと強調。また、中国は、カザフスタンの国家の独立、主権、領土一体性を守り、国情に沿った発展の道を歩むことを支持すると述べ、今回初開催のサミットを中央アジア諸国との協力促進の重要なプラットフォームにする意向を述べた(中国外交部ウェブサイト5月17日)。

トカエフ大統領は、カザフスタンの外交政策において中国は特別な位置を占めており、地域および国際的な安全保障と協力を強化するため、両国の包括的戦略パートナーシップを強化する用意があると述べ、一帯一路構想の共同建設に積極的に参加していくことを表明した(大統領府ウェブサイト5月17日)。

会談後、両首脳は共同声明に署名した。また、貿易、経済、エネルギー、輸送、農業、交通、教育、メディアなど幅広い分野における2国間協力、相互ビザ免除協定(2023年4月17日記事参照)を含む23の文書の調印式が行われた(添付資料表参照)。

カザフスタン政府は、サミット開催期間中、西安市における総領事館の開所式と、西安のドライポート領内にカザフスタン物流センターの建設着工式を行っており、西安市からのモノと人の移動がさらに活発化すると想定される。

(増島繁延)

(カザフスタン、中国)

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