バーレーンとカタールが国交回復で合意

(湾岸協力会議(GCC)、バーレーン、カタール、サウジアラビア)

ドバイ発

2023年04月20日

バーレーンとカタールは4月12日、サウジアラビアのリヤドで行われた協議において、断交状態となっていた外交関係を回復することで合意したと発表した。4月12日付バーレーン国営通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどが報じている。

バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、エジプトの4カ国は、カタールがムスリム同胞団などのテロ集団を支援し資金提供を行っていることや、イランとの接近などを理由として、2017年6月にカタールとの国交を断絶していた(2017年6月6日記事参照)。

その後、2021年1月にサウジアラビアのアルウラで開催された湾岸協力会議(GCC)サミットにおいて採択された「アルウラ声明」において断交は解消に向かい(2021年1月7日記事参照)、2021年中にサウジアラビアとエジプトは国交を回復し、相互に大使を指名した。またUAEを含めた3カ国は航空便や貿易などの往来も復活していたが(2021年1月15日記事参照)、バーレーンは関係回復をしていなかった。

今回、バーレーンとカタールは、「アルウラ声明」から2年以上たっての国交回復となった。2023年3月10日には、7年間断交状態にあったサウジアラビアとイランが国交回復することで合意しており(2023年3月13日記事参照)、その影響もあったとの指摘もみられる。

(山村千晴)

(湾岸協力会議(GCC)、バーレーン、カタール、サウジアラビア)

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