2022年のBEV輸出台数は前年比65%増、英国向けが最大

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年03月31日

ドイツ連邦統計局は3月23日、2022年のドイツの低排出ガス乗用車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕の輸出入などに関する統計を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

BEVの輸出台数(注)は前年比65.2%増の49万6,296台だった。2021年の伸び(前年比78.1%増)よりもやや減速した(2022年3月2日記事参照)。金額ベースでは前年比92.7%増の241億9,329万4,000ユーロだった。台数別の主要輸出先は、英国が6万9,445台(前年比40.5%増)で最大、米国(6万4,917台、53.0%増)、ノルウェー(4万4,793台、33.1%増)、オランダ(4万1,217台、99.1%増)が続いた。日本向けの輸出は前年比2.5倍の7,135台で、16位だった。

BEVの輸入台数は前年比22.2%増の35万8,396台、金額ベースでは前年比39.0%増の105億42万ユーロだった。台数別の主要輸入元は、スペインが5万1,239台(前年比2.3倍)で最大、フランス(4万3,947台、0.1%減)、中国(4万1,196台、20.6%増)、ベルギー(3万7,803台、3.1倍)が続いた。日本からの輸入は前年とほぼ同数の4,510台で、13位だった。

PHEVでは、輸出が前年比4.0%減の25万3,300台、輸入が12.4%増の25万600台だった。

ドイツ連邦自動車局(KBA)の2023年1月の発表によると、2022年のドイツ国内乗用車新規登録台数では、BEVが前年比32.2%増の47万559台、PHEVが11.3%増の36万2,093台だった(2023年1月13日記事参照)。ドイツ自動車産業連合会(VDA)は2月、2023年のドイツ国内での販売見通しについて、BEVが前年比8%増の約51万台、PHEVが30%減の約25万5,000台と予測している(2023年3月1日記事参照)。

(注)貿易統計品目コード(WA)8703 80 10を集計。

(高塚一)

(ドイツ)

ビジネス短信 b14dc5230c3b52e0