ブカレスト地下鉄6号線北側土木工事、トルコとルーマニア企業コンソーシアムが落札

ルーマニア・ブカレストの地下鉄6号線北側半分の土木工事入札（2021年12月3日記事参照）で、地下鉄運営会社メトロレクスは2月28日付プレスリリースで、トルコのギュラマク重工建設とルーマニアの同業ソメトのコンソーシアム（Asocierea Gülermak Ağir Sanayi Insaat Ve Taahhüt -Somet）が落札したと発表した。落札価格は12億7,841万5,271.87レイ（約370億7,000万円、レイは通貨単位レウの複数形、1レウ＝約29円）（付加価値税を除く）で、契約期間は48カ月、6駅にまたがる7.6キロ区間の土木工事を行う。財源には、政府予算と日本の国際協力機構（JICA）の円借款が充てられる。

政府の公共調達電子システム（SEAP）の当該入札ページによると、3月27日時点でまだ契約署名には至っていない。ルーマニアでは、多くの公共調達入札で落札発表後に不服申し立てがなされるが、今回は不服申し立て期間（最低10日間）を経ても不服申し立てはなかったと、イリネル・イオネル・スクリオシュテアヌ運輸・インフラ省秘書官のコメントとして報道されている（Economica3月16日）。

（西澤成世）