ジェトロ、湖北省武漢市で日用品・化粧品商談会を開催

(中国)

武漢発

2023年02月27日

ジェトロは29日、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)湖北省委員会と共催で、「湖北省日用品・化粧品商談会」を開催した。本商談会は「2022年度ジェトロ中国ハイブリッド型キャラバン」の一環として行われ、9社の日系企業がリアルで参加したほか、37社の日系企業がサンプル製品の展示を行った。また、武漢市を中心とした湖北省の貿易会社、日用品や化粧品を扱う小売事業者、輸入業者など67人のバイヤーが来場し、活発な商談が行われた。

商談会に参加した日系企業からは「貿易会社や小売事業者など幅広いバイヤーと商談ができた」「さまざまな価格帯の商品を求めるバイヤーがおり、自社商品の価格帯に合ったバイヤーと商談ができた」「BtoBだけでなくBtoC向けでも買いたいと言われ、中国人にも受け入れられる商品だと分かった」といったコメントもあった。一方、「同様の商品が中国に既にあり、価格で競うのは厳しい。自社商品を買ってもらうには価格差以上の自社商品の魅力をしっかり伝えていく必要がある」と課題を再認識する日系企業もいた。

また、前述のとおり会場外に展示スペースを設け、来場できないものの、商談会に参加したいという日系企業がサンプル製品を展示、興味を持ったバイヤーとWeChatを通じて商談できる機会をつくったところ、多くのバイヤーが日系企業のサンプル製品に関心を持ち、実際に商品を手に取って使用感を確かめるなどしていた。

中国中部地域最大の都市である武漢市を擁する湖北省では、2020年の新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大によって消費面でも大きな影響を受けたが、クーポン配布などの消費喚起施策もあり(2021年10月14日記事2021115日記事参照)、回復傾向がみられている。2022年の湖北省の社会消費品小売総額は前年比2.8%増の22,1648,000万元(約443,296億円、1元=約20円)となり、新型コロナ感染拡大前である2019年の水準に戻りつつある(添付資料図参照)。

(楢橋広基)

(中国)

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