米連邦エネルギー規制委員会、フリーポートLNGの一部操業再開を承認

(米国)

ヒューストン発

2023年01月27日

米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)がテキサス州の液化天然ガス(LNG)製造施設のフリーポートLNGを運営するフリーポートLNGデベロップメント(FLNG、本社:テキサス州ヒューストン)に対し、同施設の一部操業再開を承認したと、複数のメディアが1月26日に報じた。1月23日には、FLNGが同施設の復旧作業を完了し、一部操業再開を規制当局に要請したと報じられていた(2023年1月25日記事参照)。

報道によると、同社はFERCによる承認を受けて、LNG移送装置の一部の冷却を開始できるようになる。ただし、液化設備3系列の再開に向け、FERCに対し施設の完全な稼働に必要な安全対策が講じられているかなどを説明し、承認を受ける必要がある(アーガスメディア1月26日)。

FLNGについては、2022年6月8日に火災が発生した後(2022年6月13日記事参照)、規制当局が安全命令を出して是正措置の策定を求めたことについて(2022年7月1日記事参照)、両者が8月3日に是正措置などに関する合意書を交わすなど、操業再開に向けた動きが進んでいた(2022年8月4日記事参照)。一方、操業再開の時期を巡り、延期が続いていた(2022年11月21日記事2022年12月5日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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