米プラグパワー、ニューヨーク州で燃料電池製造施設の建造完了
(米国)
ヒューストン発
2023年01月13日
米国の燃料電池システム開発のプラグパワー(本社:ニューヨーク州レーサム)は1月12日、ニューヨーク州スリンガーランドに40万7,000平方フィート(約3万7,800平方メートル)の燃料電池製造施設の建設が完了し、記念式典を行ったと発表した。
同社は2022年3月に同施設を着工し、11月に商業規模での燃料電池の製造を開始した。2023年3月までに完全稼働する予定としていて、施設では同社が開発する全ての燃料電池製品の製造ラインを備える予定だとしている。また、施設は高度な自動化設備を備えており、モビリティー市場向けの燃料電池システムの組み立てで、製造規模や効率を大幅に向上させることが可能だとしている。
プラグパワーのアンディ・マーシュ最高経営責任者(CEO)は、同施設の建造により「当社の燃料電池製造能力が拡大し、アマゾン、ホームデポ、ウォルマートなどの顧客からの増大する需要に応えることが可能だ」と述べた。
ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事(民主党)は「プラグパワーのニューヨークへの投資は、ニューヨークの持続可能な未来への投資だ」「プラグパワーは、ニューヨークの中心地とその周辺に、環境に優しい雇用を創出し、次世代のためによりクリーンで環境に優しい未来を目指すわれわれの努力を支援している」と述べた。
なお、プラグパワーは、2022年10月に米国のオーリンとルイジアナ州にグリーン水素製造施設の建設に向けた合弁会社の設立(2022年10月21日記事参照)、食品物流施設のフォークリフト用に燃料電池とグリーン水素供給設備の提供(2022年10月21日記事参照)を発表している。12月には米国のニコラとグリーン水素供給契約の締結(2022年12月16日記事参照)を発表し、2023年1月にはカナダのTCエナジーから水素液化装置の受注(2023年1月12日記事参照)を発表した。
(沖本憲司)
(米国)
ビジネス短信 91cf7edb2eac9b33