米ベーカー・ヒューズ、フォーテスキューとグリーン水素・地熱プロジェクトで提携

(米国、オーストラリア)

ヒューストン発

2023年01月31日

米国石油サービス大手ベーカー・ヒューズ(本社:テキサス州ヒューストン)は1月30日、オーストラリアの鉄鋼大手フォーテスキュー・メタルズ・グループ傘下のグリーンエネルギーおよびグリーン技術企業であるフォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ(本社:西オーストラリア州パース、以下FFI)と、グリーン水素、グリーンアンモニア、地熱プロジェクトの実施に向け覚書を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

両社は、それぞれの専門知識と技術ポートフォリオを生かし、新規プロジェクトにおいてエネルギー転換の加速を目指す。水素とアンモニアのプロジェクトでは、ベーカー・ヒューズの液化・圧縮、水素燃料タービンなどの専門知識と技術を活用する。地熱プロジェクトでは、ベーカー・ヒューズの地盤解析などの既存技術に加え、プロセス最適化のためのデジタルソリューションに関する専門知識を活用するという。

ベーカー・ヒューズのロレンツォ・シモネッリ会長兼最高経営責任者(CEO)は「両社は、エネルギー転換を変革し加速させるという点で志を同じくしている」「当社の技術ポートフォリオは、実用的かつ実行可能なソリューションによって、両社が気候変動への取り組みの最前線に立つために役立つ。より持続可能な未来を目指すFFIを支援できることをうれしく思う」と述べた。

ベーカー・ヒューズは脱炭素化に向けて取り組みを進めており、2022年11月にフランスのエンジニアリング大手テクニップ・エナジーと、年間100万~200万トン規模のモジュール式液化天然ガス(LNG)の陸上生産設備の共同開発に向けた覚書を締結した(2022年11月24日記事参照)。12月には、オーストラリアのエネルギー大手ウッドサイド・エナジーと、脱炭素化に資するウッドサイドの気候変動戦略支援に向けた潜在的な事業を検討する覚書を締結したほか(2022年12月12日記事参照)、廃坑の地熱利用に向けた技術コンソーシアムの設立(2022年12月12日記事参照)を発表した。

(沖本憲司)

(米国、オーストラリア)

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