米ベーカー・ヒューズ、豪ウッドサイドと天然ガスサプライチェーンの脱炭素化で協業

(米国、オーストラリア、フランス)

ヒューストン発

2022年12月12日

米国石油サービス大手ベーカー・ヒューズ(本社:テキサス州ヒューストン)は12月8日、オーストラリアのエネルギー大手ウッドサイド・エナジーと、脱炭素化に資するウッドサイドの気候変動戦略を支援するための潜在的な事業を検討する覚書を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

覚書は、オーストラリア、アジア、米国での潜在的なプロジェクトを含む、両社が協力可能なプロジェクトの特定を目的としており、必要な第三者機関の承認が得られることを条件としている。ベーカー・ヒューズはウッドサイドの気候変動戦略を支援するために、同社が有する以下のソリューションを提供できるか検討するとしている。

  • 水素、アンモニア燃料などの低炭素ソリューション
  • 二酸化炭素(CO2)排出量の検出、測定、削減ソリューション
  • CO2回収・貯留(CCS)ソリューション
  • 水素の圧縮、液化、輸送

ベーカー・ヒューズのロレンツォ・シモネッリ会長兼最高経営責任者(CEO)は「エネルギー産業や排出削減が困難な部門が運用効率や事業活動の質を犠牲にすることなくCO2排出量を削減するには、あらゆる技術とソリューションが必要だ。エネルギー転換における排出削減目標に向け前進するためには、協業がカギとなる。われわれは長年の顧客のウッドサイドと先進的な取り組みを進めるため、独自の気候変動戦略を支援できることをうれしく思う」と述べた。

ベーカー・ヒューズは脱炭素化に向けた取り組みを進めており、2022年4月に次世代CO2回収技術を促進するためモザイク・マテリアルズを買収し(2022年4月22日記事参照)、11月にはフランスのエンジニアリング大手テクニップ・エナジーと、年間100万~200万トン規模のモジュール式液化天然ガス(LNG)の陸上生産設備の共同開発に向け覚書を締結している(2022年11月24日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国、オーストラリア、フランス)

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