上海市、商業施設入場時に48時間以内のPCR陰性証明が必要に

(中国)

上海発

2022年11月29日

中国の上海市商務委員会は、商業施設の新型コロナウイルス防疫対策を強化するため、11月29日午前0時から、飲食店(バーを含む)、ショッピングセンター(百貨店を含む)、スーパーマーケット、市場、美容院、入浴施設などの商業施設に入場する際には、48時間以内のPCR陰性証明を求めると発表した。これまで各商業施設への入場時には、72時間以内のPCR陰性証明を求めていたが、同市の直近の新型コロナウイルス感染拡大状況(注)を踏まえ、防疫措置をさらに厳格化した。地下鉄などの公共交通機関利用時に72時間以内のPCR陰性証明または24時間以内のPCR検査記録を求める点は変更していない(2022年10月13日記事参照)

上海市政府は不要不急の都市間移動を控えるよう呼びかけ

上海市は11月22日に、都市間移動による入境者に対する防疫措置(2022年11月24日記事参照)を発表している。市政府によると、11月1~25日に同市では610人の陽性感染者(無症状感染者を含む)が確認され、このうち、市外からの移動に関連する感染者の割合が73.3%を占めたという。市政府は11月26日の記者会見で、不必要な出国や市外訪問、感染が拡大している地域への訪問を避けるよう市民に呼びかけを行った。

また、上海市政府は、市内の常態化PCR検査場での無料検査を11月30日(2022年10月28日記事参照)から12月31日まで再延長すると発表した。当該期間中、市民は週に2回以上のPCR検査が義務付けられている。

(注)11月1~27日の期間、上海市では884人の新規感染者(うち無症状感染者数は779人)が確認された(添付資料表参照)。

(宋青青)

(中国)

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