上海市、新型コロナ防疫対策をさらに強化

(中国)

上海発

2022年10月13日

上海市政府は10月10日、市外からの全ての訪問者に対して、市内に入境後の3日間で3回の新型コロナウイルスPCR検査を受けるよう義務付けると発表した。入境後の24時間以内に1回目のPCR検査を受けなかった場合、上海市の健康コード(随申コード)が黄色になり、移動制限が課される。また、同市政府は市内でバスや地下鉄、フェリー(三島旅客輸送を含む)、タクシーなどの交通手段を使用する場合には、マスク着用や場所利用を登録する「場所コード」のスキャン、72時間以内のPCR検査の陰性証明または24時間以内のPCR検査記録の提示を徹底するよう市民に呼び掛けている。

上海市政府は、国慶節休暇(10月1~7日)前に感染拡大の発生防止のため、省・市をまたぐ移動を可能な限り減らすよう市民に呼びかけてい外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2022年9月21日記事参照)。しかし、連休中に市外への移動履歴がある者や市内入境者から新型コロナウイルス感染者が相次いで確認された。市政府はこの状況を受けて、10月10日から11月上旬まで、少なくとも週2回のPCR検査を実施するよう市民に要請するなど、感染再拡大を抑制するための防疫対策をより一層強化している。

上海市では10月1日からの10日間で合計14人の感染者と139人の無症状感染者が報告されている(添付資料表参照)。これに伴い、長寧区、普陀区、嘉定区、楊浦区、黄浦区、静安区など一部の区は区内の劇場やカラオケ店、マージャン店、ネットカフェなどを含む文化・娯楽施設の利用を一時停止する措置を講じた。また、閔行区では多くの学校でオンライン授業に切り替えるなど、市民生活にも影響が出ている。

(宋青青)

(中国)

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