9月の乗用車新規登録台数、低排出ガス車のシェアが2022年で最大

(ドイツ)

ミュンヘン発

2022年10月18日

ドイツ連邦自動車局(KBA)は10月6日、9月の国内の乗用車新規登録台数を前年同月比14.1%増の22万4,816台と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新規登録台数は2022年8月に6カ月ぶりに前年同月比でプラスに転じ(2022年9月13日記事参照)、8月に続いて2カ月連続で増加した。

燃料別にみると、低排出ガス車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕が好調だった。BEVは前年同月比31.9%増の4万4,389台、PHEVが24.1%増の2万8,336台だった。低排出ガス車が乗用車新規登録台数全体に占めるシェアは32.3%で、2022年最大となった。ディーゼル車は21.8%増加して17.0%のシェア、ガソリン車は2.4%増でシェアは32.2%だった。

BEV、PHEV、燃料電池車(FCEV)の新車購入時の補助金「環境ボーナス(Umweltbonus)」(2020年7月15日記事2022年1月12日記事2022年8月3日記事参照)を所管する連邦経済・輸出管理庁(BAFA)によると、9月の申請件数は6万1,040件だった。2022年1~9月では43万5,442件の申請があり、制度導入(2016年7月)以降、10月1日時点での累計申請件数は148万691件だった。

ドイツ自動車産業連合会(VDA)によると、9月の国内乗用車生産台数は前年同月比65%増の36万6,700台だった外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。国内乗用車生産台数の前年同月比での増加は、2022年5月から5カ月連続で、2022年1~9月では、前年同期比8%増の251万7,100台が生産された。輸出台数も増加傾向にあり、9月の乗用車の輸出台数は前年同月比71%増の27万7,200台、1~9月では前年同期比8%増の190万9,100台だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年1~9月比では、乗用車生産台数は30%減、乗用車の輸出台数は29%減となり、新型コロナ禍以前の水準には戻っていない。

(クラウディア・フェンデル)

(ドイツ)

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