日本のスタートアップ6社がブラジル展開支援企業に選定
(ブラジル、日本、イスラエル、シンガポール)
サンパウロ発
2022年09月21日
ブラジル輸出投資振興局(Apex-Brasil)とブラジル・プライベートエクィテイ・ベンチャー・キャピタル協会(ABVCAP)は9月15日、日本とイスラエル、シンガポールの3カ国のスタートアップ企業がブラジルでビジネス展開するための支援プログラム「Scale Up in Brazil」に参画する20社(うち日本企業6社)を発表した。
これらの企業は10月に2週間、ブラジルを訪れ、当地のイノベーションハブCUBO Itaúを拠点として、ブラジル企業などとのネットワーキングや商談を通じたPoC(概念実証)を行う。
今回選定された日本企業6社の企業は以下のとおり(アルファベット順)。
- Ac-Planta(アクプランタ)(業種:アグリテック)
- Axelspace(アクセルスペース)(業種:リモートセンシング)
- Credit Engine(クレジットエンジン)(業種:フィンテック)
- dreamstock(ドリームストック)(業種:スポーツテック)
- Melody International(メロディ・インターナショナル)(業種:メドテック)
- Sagri(サグリ)(業種:アグリテック)
「Scale Up in Brazil 2022」は、Apex-Brasilがジェトロやイスラエル貿易投資庁、シンガポール企業庁(Enterprise Singapore)と共催で実施するプログラム。このプログラムは2019年からApex-BrasilとABVCAP、イスラエル貿易振興庁が発案して開始され、2022年から対象国として日本とシンガポール加わった(2021年12月22日記事、2022年5月25日記事、2022年6月10日記事参照)。
同プログラムの第1ステージは2022年7月からオンラインで実施され、既に終了している。第1ステージでは応募企業107社の中から35社(そのうち日本企業は15社)が選定され、それらの企業はブラジル市場を知る経験者から、ビジネス商習慣やマーケティング、法制度を習得するセミナーを受講した。その上でピッチが行われ、ブラジル、日本、イスラエル、シンガポールのエコシステム関係者による審査を経て、同プログラムの規定ガイドラインに基づき、さらに20社に絞り込まれた。第2ステージに進んだ20社の内訳は、日本企業6社、イスラエル企業10社、シンガポール企業4社。企業枠は原則、日本企業5社、イスラエル企業10社、シンガポール企業5社だったが、結果的に日本企業が1社多く選定された。
(松平史寿子)
(ブラジル、日本、イスラエル、シンガポール)
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