米フォードのチェンナイ工場が完成車の生産終了
(インド)
チェンナイ発
2022年08月02日
米国自動車大手フォードのインド法人フォード・インディアは7月20日、受注した輸出用の最後の1台を出荷し、完成車の生産を終了した。8月下旬まで部品などを生産した後、工場を閉鎖する予定。当初の生産終了時期は6月末とされていた。
フォードは2021年9月にチェンナイ工場の生産終了を発表し(2021年9月24日記事参照)、その後期待された電気自動車(EV)生産計画も撤回(2022年5月27日記事参照)された。従業員によるストライキも発生し、5月下旬から6月中旬にかけてチェンナイ工場の操業を一時停止していた。2,000人以上いるチェンナイ工場の従業員のうち、半数以上はフォード・インディアの提案する退職手当に同意したため、同工場での生産が再開された。会社側と労働組合の交渉は現在も継続しており、同社は8月上旬までの妥結を目指しているようだ。
インド西部グジャラート州のサナンド工場は、タタ・モーターズの子会社へ売却される見通し(2022年6月8日記事参照)だが、チェンナイ工場の売却先はまだ決まっていない。
(浜崎翔太)
(インド)
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