2024年大統領選の共和党予備選候補でトランプ氏が依然首位、米世論調査
(米国)
米州課
2022年08月25日
2024年米国大統領選挙の共和党予備選候補として、ドナルド・トランプ前大統領が依然として首位を守っていることが世論調査から分かった。
調査会社モーニング・コンサルトと政治専門誌ポリティコが8月24日に発表した世論調査結果(注1)によれば、もし、今日2024年大統領選挙の共和党予備選が行われたとして、誰に投票するかという問いに対しては、トランプ氏が57%と首位だった。フロリダ州の州知事予備選で共和党候補となった現職のロン・デサンティス氏(2022年8月25日記事参照)は18%で2位となっている。マイク・ペンス前副大統領が8%、ニッキー・ヘイリー元国連大使(3%)、リズ・チェイニー連邦下院議員(3%)が続いた。
また、もし今日中間選挙が行われたとして、民主党、共和党のいずれの候補者に投票するかという設問では、民主党候補が47%で、共和党候補(42%)を5ポイント上回った。
チェイニー氏は、8月16日のワイオミング州の連邦下院議員の予備選挙で敗れたが(2022年8月17日記事参照)、2024年の大統領選挙への立候補を検討している。しかし、ヤフーニュースと調査会社ユーガブが8月に実施した世論調査結果(注2)では、チェイニー氏がもし無所属で2024年大統領選挙に立候補すれば、同氏がジョー・バイデン大統領の票を奪うことになり得るとの可能性を示した。
2024年大統領選挙がもし今日行われたと想定して候補者がバイデン氏、トランプ氏の場合は、得票率はバイデン氏が46%、トランプ氏が42%とバイデン氏がややリードする結果だった。もし、チェイニー氏が立候補すれば、トランプ氏が40%、バイデン氏が32%、チェイニー氏が11%と、バイデン氏の票がチェイニー氏に流れるとみられ、反トランプ氏派のチェイニー氏が、むしろトランプ氏の再選を助けることもあり得る。
(注1)実施時期は8月19~21日。対象者は全米の登録有権者2,005人。
(注2)実施時期は8月18~22日。対象者は全米の成人1,563人。
(松岡智恵子)
(米国)
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