米連邦上院選、オハイオで共和党候補ややリード、ペンシルベニアで民主党候補優位、各種世論調査
(米国)
米州課
2022年08月22日
米国で11月8日に行われる中間選挙の連邦上院選挙について、オハイオ州では共和党候補がわずかにリードし、ペンシルベニア州では民主党候補が優位であることが各種世論調査からわかった。
ボストンのエマーソン大学は8月17日、オハイオ州の連邦上院選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによれば、もし、今日連邦上院選が行われたとして誰に投票するかという問いに対して、ドナルド・トランプ前大統領の支持を受けた共和党候補のJ.D.バンス氏(作家、ベンチャーキャピタリスト)が45%、民主党候補のティム・ライアン連邦下院議員が42%とバンス氏が3ポイントリードした。
オハイオ州が直面する重要な問題としては、50%が「経済(仕事、インフレ、税金)」と回答し、「人工妊娠中絶へのアクセス」(12%)、「ヘルスケア」(10%)、「犯罪」(8%)、「教育」(8%)などが続いた。
もし、今日2024年の大統領選挙が行われたとして、トランプ氏あるいはジョー・バイデン大統領のいずれに投票するかという問いに対して、トランプ氏が53%とバイデン氏(39%)を14ポイント上回った。
また、連邦捜査局(FBI)がトランプ氏のフロリダ州の別荘を家宅捜索したことで(2022年8月17日記事参照)、もし同氏が2024年の大統領選挙に立候補した場合、同氏への投票に影響するかどうかという問いに対しては、「より投票したくなる」が39%、「あまり投票したくなくなる」が35%、「影響しない」が27%と意見が分かれた。
調査会社ピッツバーグ・ワークス・トゥゲザーは8月17日、ペンシルベニア州の連邦上院選などに関する世論調査結果(注2)を発表した。それによれば、もし、連邦上院選が今日実施されたら誰に投票するかという問いに対して、民主党候補ジョン・フェッターマン氏(同州副知事)が51%と共和党候補のメフメット・オズ氏(心臓外科医、テレビ司会者、33%)を18ポイント差でリードする結果となった。7月に別団体が実施した世論調査でも、フェッターマン氏とオズ氏で50%対39%とフェッターマン氏が11ポイント上回っていた(2022年8月10日記事参照)。
2023年に向かっての経済状況については、「悪くなる」とする割合が47%、「ほぼ変わらない」が29%、「良くなる」が24%と、およそ半数が経済の先行きを懸念する結果となった。
(注1)実施時期は8月15~16日。対象者はオハイオ州の中間選挙投票予定者925人。
(注2)実施時期は8月7~10日。対象者はペンシルベニア州の登録有権者600人。
(松岡智恵子)
(米国)
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