経済省、2022年の経済成長率見通しを2.0%に引き上げ
(ブラジル)
サンパウロ発
2022年07月28日
ブラジル経済省経済政策局(SPE)は7月14日、5月に発表した2022年のマクロ経済見通しを上方修正し、GDP成長率の予測値を1.5%から2.0%に引き上げた。
上方修正の要因として、内的要因では、第2四半期(4~6月)に製造業に加えて、サービス業や商業分野の経済活動が活性化したこと、外的要因では、ロシアのウクライナ軍事侵攻の影響で世界各国がサプライチェーンの見直しを迫られる中、ブラジルは世界の食料安全保障と欧州向けのエネルギー供給で貢献し、引き続き投資家の注目を集めていることを挙げた(2022年6月23日記事参照)。
代表的な物価指数の拡大消費者物価指数(IPCA)の上昇率については、7.9%から7.2%に引き下げた。第2四半期に行われた燃料価格の引き下げ(2022年6月30日記事参照)や、電力料金の引き下げ(2022年5月20日記事参照)が主因としている。
(古木勇生)
(ブラジル)
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