三菱パワー、米社などと世界最大規模の水素燃料混焼実証に成功

(米国、日本)

ヒューストン発

2022年06月20日

三菱重工業子会社の三菱パワー・アメリカ(本社:フロリダ州レイクメアリー)は6月15日、米国の電力会社ジョージア・パワー(本社:ジョージア州アトランタ)と電力研究所(EPRI、本社:カリフォルニア州パロアルト)とともに、米国ジョージア州スミュルナ市にあるマクドノフ・アトキンソン発電所で、M501G型天然ガス焚きガスタービンを使い、水素と天然ガスの混合燃料による燃焼実証試験に成功したと発表した。

発表によると、この実証試験は、高効率・大型ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備で初めて行われた20%の水素混合燃料による史上最大規模の燃焼実証で、天然ガス燃焼時に比べて二酸化炭素(CO2)排出量は約7%削減されるとしている。また、今回の実証実験は、日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業を通じて得られた成果を活用して行われた。

ジョージア・パワーは、サザン・カンパニーグループ最大の電力子会社で、2007年と比較して既に60%以上のCO2排出量削減を実現したとされている。EPRIは、世界有数の独立した非営利エネルギー研究開発組織で、技術的専門知識を提供したとされている。マクドノフ・アトキンソン発電所は、過去80年あまりにわたって電力を供給し、2012年に天然ガスだきに全面転換し、170万世帯に電力供給しているとされている。

三菱重工グループは、カーボンニュートラル社会の実現に向け、エネルギー転換戦略を推進しており、その主な取り組みとして、4月22日に三菱重工業がカーボンリサイクル燃料「エレクトロフューエル(Electrofuels)」の日本市場展開に向け、米国インフィニウムとの覚書締結を発表したほか(2022年4月26日記事参照)。5月11日には同社傘下の米オリデンが大阪ガスとの米国内の太陽光発電所の共同開発合意を発表した(2022年5月18日記事参照)。さらに、6月9日には三菱パワー・アメリカが米国マグナム・デベロップメントと、ユタ州の産業用グリーン水素製造・貯蔵施設の開発事業について、米国エネルギー省から5億440万ドルの融資の債務保証を受けたと発表した(2022年6月20日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国、日本)

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