2022年第1四半期の実質GDP成長率は6.0%も減速傾向

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年06月27日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は6月23日、2022年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率は前年同期比6.0%、季節調整済前期比0.9%と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した(添付資料図参照)。前年同期比で5四半期連続、前期比で3四半期連続のプラス成長となったが、伸び幅は縮小傾向にある。

産業分野別を前年同期比でみると、16分野のうち農業・牧畜・狩猟・林業と漁業を除く14分野がプラスとなった(添付資料表参照)。GDP全体を押し上げたのは、輸送・倉庫・通信、製造業、商業(卸売り・小売り)・修理業の3分野だ。農業のマイナスは、2021年末に発生した干ばつの影響を受けたものとみられる。

需要項目別でみると、全ての項目でプラスとなった。GDP全体を大きく押し上げたのは民間消費支出だ。現在の高インフレ(2022年6月16日記事参照)は、現金資産の目減りを避けたい消費者の購買意欲を後押ししている。一方で、現地通貨ペソ安が続いている影響などもあって購買力低下を招いており、GDPの7割を占める民間消費が今後も経済成長を牽引できるかどうかは未知数だ。政府は、国内で生産したものを国内で消費することで経済成長を目指す成長モデルを掲げているが、資本財や中間財は輸入に依存している。INDECの発表によると、4月、5月の輸入実績は前年比で40%を上回っているが、外貨不足によって強化している資本取引規制(2022年4月14日記事参照)が不安材料となっている。

中央銀行が民間エコノミストらを対象に毎月実施している主要経済指標の予測値に関するアンケート調査(REM)の最新調査結果(2022年5月版)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、2022年のGDP成長率は前回調査から0.2ポイント減の3.3%となっている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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