広東省のエネルギー保障に関する通知発表、削減目標達成を目的とした電力制限を禁止

中国・広東省発展改革委員会は6月6日、「エネルギー消費要素保障の強化および重大プロジェクトの建設支援に関する通知（以下、通知）」を発表した。

広東省では、2021年5月から秋ごろにかけて断続的に電力不足が生じ、現地進出日系企業の生産活動に大きな影響が出た（2021年9月30日記事参照）。通知では、企業の操業生産に必要な電力供給を保障するため、「エネルギー消費総量のダブルコントロール（双控）（注）」を理由として、企業に対し電力・生産制限を行うことを禁止した。

また、第14次5カ年（2021～2025年）規画期間において、新規の再生可能エネルギーの消費量および製品の原材料として使用する石炭、ガスなどの化石燃料は、各地域の当年のダブルコントロールの目標達成状況に関する審査対象に計上しないとした。

（注）エネルギー消費量とGDP単位当たりのエネルギー消費量（エネルギー強度）のコントロール。

（梁梓園）