米モデルナ、6カ月以上6歳未満の子供への新型コロナワクチン緊急使用承認をFDAに申請

(米国)

ニューヨーク発

2022年05月02日

米国製薬大手モデルナは4月28日、米国食品医薬品局(FDA)に対し、6カ月以上2歳未満と、2歳以上6歳未満の年齢層に対し、同社製の新型コロナウイルスのワクチン接種を可能にするよう、緊急使用承認(EUA)を求める申請をしたと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。現在、同社製の新型コロナワクチンの接種が承認されている対象年齢は18歳以上となっている。

なお、接種対象年齢が5歳以上となっているファイザー・ビオンテック製について、同社は2月1日、FDAからの要求を受けて、6カ月以上5歳未満へのワクチン接種の承認申請を進めていたが(2022年2月2日記事参照)、FDAは、有効性と安全性を裏付けるデータを確認することを理由に、同年齢層へのワクチン接種承認に係る諮問委員会の会合を延期していた(2022年2月15日記事参照)。

FDAは4月29日、ワクチンを生産する各製薬会社がそれぞれ既に公表している緊急使用許可への申請に関し、数カ月後には申請に係る提出物が整っていることを前提に、6月にオンラインで諮問委員会を開く予定だと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同月8日、21日、22日にはファイザー・ビオンテック製とモデルナ製のワクチンの対象年齢に若年層を含めることを議論するとしている。また、6月7日には、18歳以上を対象としたノババックス製のワクチンの緊急使用許可の申請(2022年4月19日記事参照)に関しても議論するとしている。

(吉田奈津絵)

(米国)

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