米FDA、6カ月以上5歳未満の子供に対するワクチン承認の委員会会合を延期

(米国)

ニューヨーク発

2022年02月15日

米国食品医薬品局(FDA)は2月11日と15日に予定していた、6カ月以上5歳未満の子供に対するファイザー・ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンの接種承認に係る、諮問委員会の会合を延期すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

ファイザーおよびビオンテックは、同年齢層へのワクチン接種について承認を得るために、FDAに提出するデータを準備していた(2022年2月2日記事参照)。しかし、FDAは予備的評価に基づき、現在実施している3回目接種に関する追加情報を、承認の意思決定を下す上で考慮すべきと判断した。FDAは発表を通じて、「当局は最年少の子供に対するワクチン接種を承認する前に、有効性と安全性を裏付けるデータを確認する」と述べた。

米CDC、mRNA型ワクチンの有効性を発表

米国疾病予防管理センター(CDC)は2月11日、2回の接種で完了とされるmRNA型ワクチンの追加接種に関する有効性について発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これによると、オミクロン株流行中に、救急診療や応急手当になるのを防ぐだけの有効性が確認された割合は、3回目の接種後2カ月目までで87%、4~5カ月目で66%だった。また、入院を要するほどの症状になるのを防ぐ効果が確認されたのは、3回目の接種後2カ月目までで91%、4カ月以上で78%だった。

(吉田奈津絵)

(米国)

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