ハンガリーへの入国手続き、新型コロナ関連の書類提示は不要

(ハンガリー、日本)

ブダペスト発

2022年05月02日

日本からハンガリーへの入国手続き(4月25日時点)については、3月7日に施行された政令により、入国の際にこれまで求めていた新型コロナウイルスのワクチン接種証明書の提示や、入国72時間前までに受検したPCR検査の陰性証明書の提示が不要となっている(2022年3月8日記事参照)。また、感染拡大防止措置としてこれまで義務付けていたマスク着用義務や、雇用主が従業員にワクチン接種を義務付ける権利なども解除されている(2022年3月7日記事参照)。

実際にこの政令が施行された後に入国した日本人の話によると、入国審査官に対してワクチン接種証明書の提示は必要かと聞くと、不要と答えたとのことで、政令改正に伴う混乱も生じていないようだ。また、経由地では当該国の規制によってワクチン接種証明書や陰性証明書の提示を求められる恐れもあるが、カタール(ドーハ)では提示は求められなかったようだ。日系航空会社に確認したところ、フィンランド(ヘルシンキ)でも入国せずに経由のみならば、シェンゲン協定の出入国手続きは行うものの、当該証明書の提示は求めていないという。

入国後に課されていた隔離義務についても、商用目的ならば2020年9月1日以降(2020年9月1日記事参照)、観光目的でも既に2021年8月7日以降、日本を含む50カ国以上の国からの入国者は隔離不要となっている(2021年8月12日記事参照)。

なお、入国後に新型コロナウイルス感染が疑われる場合は、外出をせず、かかりつけ医または国立公衆衛生センターに連絡を取り、医師の指示を求めることとなる(公衆衛生センターのフリーダイヤルは06-80-277-455)。陽性の場合は、その検査を行ったクリニックから国立公衆衛生センターに登録し、症状が出始めてから7日間の自主隔離を行うこととなる。なお、隔離4日目で無症状の場合、5日目にPCR検査ないしは抗体検査を受けて陰性となった場合は、そこで隔離を解除することができる。ハンガリーではPCR検査は有料で、国が上限価格を1万9,500フォリント(約7,020円、1フォリント=約0.36円)に設定している。

在ハンガリー日本大使館のウェブサイトにも、国内の新型コロナウイルス関連の情報が掲載されている(同大使館ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(末廣徹)

(ハンガリー、日本)

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