中国の4月の対ウクライナ貿易規模、急速に縮小

(中国、ウクライナ、ロシア)

中国北アジア課

2022年05月26日

ジェトロがグローバル・トレード・アトラスを基に、中国の対ウクライナ貿易(ドルベース)をまとめたところ、2022年4月は輸出、輸入とも前年同月比で減少した。輸出の減少幅は3月(81.2%減)よりも拡大し、95%を超えた。ロシアによるウクライナ侵攻以降、中国の対ウクライナ貿易の規模は急速に縮小している(添付資料「図 中国の対ウクライナ輸出・輸入額および前年同月比伸び率推移」参照)。

4月の中国の対ウクライナ輸出額は前年同月比95.5%減の3,159万ドル、輸入額は38.1%減の4億3,176万ドルだった(添付資料「表1 2022年4月の中国の対ウクライナ輸出額」「表2 2022年4月の中国の対ウクライナ輸入額」参照)。1~4月期でも、輸出額が前年同期比15.7%減の19億9,234万ドル、輸入額は1.0%減の31億1,149万ドルといずれも減少に転じた(2022年第1四半期の貿易状況は2022年4月25日記事参照)。

4月の貿易を品目別でみると、輸出額上位10品目(HSコード4桁ベース)のうち8品目が前年同月比で減少、うち7品目の減少幅が8割を超えた。

輸出額の1位はエアコンディショナー(8415)で前年同月比80.1%減の332万ドル、2位は電話機およびその他の機器(8517)は88.0%減の250万ドルとなった。

トウモロコシの輸入は増加も、鉄鉱石は半減

4月の輸入額上位10品目(HSコード4桁ベース)をみると、1位はトウモロコシ(1005)で前年同月比46.4%増の2億2,315万ドルと大きく増加。数量ベースでも29.6%増の69万5,497トンと増加した。

一方、2位の鉄鉱石(2601)は前年同月比51.7%減の1億3,152万ドルと約半減、数量ベースでも41.7%減の78万9,364トンと大きく減少した。そのほか、5位のその他の植物性の油かす(2306)(91.7%減の815万ドル)、8位のひまわり油、サフラワー油および綿実油等(1512)(94.6%減の464万ドル)、9位の木材(4407)(79.0%減の387万ドル)が著しく減少した。

1位のトウモロコシ以外で増加が顕著だった品目は、3位のフェロアロイ(7202)(前年同月比4.3倍の2,059万ドル)、4位のターボジェット、ターボプロペラその他のガスタービン(8411)(13.7倍の1,173万ドル)、10位の冷凍牛肉(0202)(4.4倍の380万ドル)だった。

(注)中国の対ウクライナ貿易の近年の推移は2022年1月31日記事参照

(中井邦尚)

(中国、ウクライナ、ロシア)

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