米ロサンゼルス郡、公共交通機関でのマスク着用義務を継続

(米国)

ロサンゼルス発

2022年04月27日

米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡公衆衛生局は4月21日、同郡内の全ての公共交通機関や交通結節点(注)で屋内でのマスク着用義務を継続する命令を発令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これにより、2歳以上の全ての人は、電車やバス、タクシー、ライドシェアに乗車する際や、空港や駅などの施設屋内を利用する際、新型コロナウイルスワクチン接種状況にかかわらず、これまで同様にマスクを着用する必要がある。この命令による措置については、(1)同郡の新型コロナ感染率が中程度に低下するか、(2)公共交通機関でマスク着用を求める命令が公衆衛生の観点から不要と米疾病予防管理センター(CDC)が評価するか、(3)同命令発令後30日以内に、再検討するとしている。

4月18日のフロリダ連邦地裁の判決により、米運輸保安局(TSA)による公共交通機関でのマスク着用義務付けは効力を失い(2022年4月20日記事参照)、カリフォルニア州内でもサンフランシスコ・ベイエリアの空港や航空機内でのマスク着用義務が廃止された(2022年4月26日記事参照)。ロサンゼルス郡には、日本のビジネス関係者も多く利用するロサンゼルス国際空港が所在しており、同空港を利用する際は注意を要する。

(注)交通結節点とは、空港やバスターミナル、駅など、さまざまな交通手段の接続が行われる乗り換え拠点を指す。

(永田光)

(米国)

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