ライドシェア大手のウーバーとリフト、米国における車内のマスク着用義務を廃止

(米国)

サンフランシスコ発

2022年04月26日

米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を構えるライドシェア大手のウーバーテクノロジーズとリフトは4月19日、新型コロナウイルス感染拡大直後から定めていた、米国の乗客やドライバーに対するマスク着用義務を同日付で廃止し、任意とすることをそれぞれ発表した。リフトは発表の中で、フロリダ連邦地裁が4月18日に疾病管理予防センター(CDC)による公共交通機関でのマスク着用義務を無効化する判決(2022年4月20日記事参照)を出したことを理由に、同社の規則を改定すると述べている。

また、ウーバーとリフトはいずれも、感染防止対策の1つとして定めていた、助手席を空けておく規則なども取りやめるとした。リフトは車内の換気のため窓を開けておく規則も廃止する一方、ウーバーは引き続きこれを継続する。

サンフランシスコ・ベイエリアの主要3空港(サンフランシスコ、オークランド、サンノゼ)も、フロリダ連邦地裁の判決を受け、マスク着用義務を取りやめたことを発表している。また、サンフランシスコ国際空港にハブを持つユナイテッド航空やアラスカ航空も、機内でのマスク着用義務を廃止した。

なお、司法省は4月21日、マスク着用義務を無効化する判決に対し、CDCの要請に基づいて控訴している(2022年4月22日記事参照)。

(田中三保子)

(米国)

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