四川省・重慶市で最低賃金引き上げ、全国トップ10の水準に

(中国)

成都発

2022年04月04日

中国の四川省および重慶市では、2022年4月1日付で最低賃金が引き上げられた。

四川省での引き上げは、同省政府が3月25日に発表した「全省の最低賃金標準の調整に関する通知」(川府規〔2022〕1号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに基づく。2018年7月1日以来3年9カ月ぶりの改定となる(2018年7月13日記事参照)。

四川省の最低賃金基準は3つの区分で設定されており、省政府の通知を受けて省の下位にある各行政単位(市/自治州)がそれぞれの経済状況に応じた最低賃金を調整し、四川省政府人力資源社会保障庁に届け出る。今回の改定で、全ての区分において月額最低賃金が320元(約6,080円、1元=約19円)引き上げられた(添付資料表1参照)。

重慶市での引き上げは、重慶市人力資源社会保障局が2021年12月7日に発表した「全省の最低賃金標準の調整に関する通知」(渝人社発〔2021〕52号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに基づく。2019年1月1日以来3年3カ月ぶりの改定となる(2018年12月18日記事参照)。

重慶市の最低賃金基準は2つの区分で設定されており、重慶市内の各区および県が市政府の指定によりいずれかに分類される。今回の改定で、いずれの区分も月額が300元引き上げられた(添付資料表2参照)。これにより、中国の4直轄市(北京市、上海市、天津市、重慶市)の月額最低賃金は全て2,000元を超えた。

四川省、重慶市のほか福建省、湖南省も2022年4月1日付で最低賃金基準の改定が行われた。

2021年1月以降2022年3月までに上海市、北京市、広東省、浙江省、江蘇省、天津市など22の省・直轄市・自治区で最低賃金改定が行われているが、その間の各地域の月額最低賃金の引き上げ幅は、最高値の上海市が110元(2021年6月25日記事参照)、その他の地域も80~290元の引き上げ幅となっていた。他地域と比べても、今回の四川省および重慶市の引き上げ幅は大きい。

これまで月額最低賃金(最高区分)が2,000元を超えていたのは、上海市(2,590元)、北京市(2,320元)、広東省(2,300元)、江蘇省(2,280元)、浙江省(2,280元)、天津市(2,180元)、山東省(2,100元)、湖北省(2,010元)、河南省(2,000元)の9省市だったが、今回の改定により四川省、重慶市、福建省が加わり計12省市となった。これにより、31省・直轄市・自治区における月額最低賃金(最高区分)を比較すると、四川省および重慶市の順位は、山東省に並ぶ7位となった(添付資料表3参照)。

(森永正裕)

(中国)

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